2010年6月17日木曜日

みつばちはここに居る

丹波でみつばち大失踪の怪

↑近隣の地方の出来事なので気になります。
みつばちが減少・・・どころか群れごと消失する現象は
聞いてはいましたが国内でも・・・

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(yomiuri on line news 6/16 より引用)
兵庫県丹波地方の養蜂農家で、ミツバチが大量失踪(しっそう)した。
近年、アメリカや日本国内で問題となっている「蜂群(ほうぐん)崩壊症候群」と呼ばれる現象が県内でも起き始めた。
 丹波市春日町栢野、山内秀樹さん(69)は、自宅近くに巣箱を置き、周辺の山から蜜を集める方法で、年間数トンを出荷する県内でも有数の養蜂家だ。
今年1月3日、異変が起きた。昨年11月には、120群(1群は数万匹で、1匹の女王蜂が形成する集団)いた越年用のミツバチのほとんどが消えた。
巣箱や周辺にハチの死骸(しがい)はなく、餌となる蜜も豊富に残り、まさに蒸発、失踪の状態。冬の間に1割程度の減少はあるが、壊滅状態となったのは初めてだ。
 毎年、交配のため2、3群を購入しているが、今年は一度に20群を新たに仕入れ、ゼロからの出発を余儀なくされた。
 山内さんは「今年の蜜は例年の収量の10分の1になるかもしれない」と厳しい見通しを示し、昆虫の神経に作用する「ネオニコチノイド」系農薬の影響を疑う。最近、付近の山で行われたマツクイムシ防除や稲の害虫防除などに使用されるようになったという。
ミツバチの行動を研究している大谷剛・県立大自然・環境科学研究所教授は「ハチは必ず巣に帰る。急にいなくなることはありえない。『ネオニコチノイド』系はハチの脳に作用し、帰れなくなる。巣箱に残っていた花粉団子の成分から、稲の花粉を取りに行っていたとみられ、(失踪は)農薬が根本的な原因」と推測。
環境への影響について、「ハチは行動が複雑で神経が非常に発達した昆虫で、少しの環境変化で影響を受ける。必ず巣に戻り、増減が確認できるため、環境指標生物ともいわれる。『ネオ』系の農薬は、昆虫に効くということで使用が広がっているが、昆虫を殺し尽くすことは生態系を壊す。将来、人間に大変な結果をもたらす」と警告する。
「働きバチは本能的に子どもの巣立ちを助ける。育児放棄をしていなくなるなんて……」。山内さん方には、羽化したものの巣穴から出られずに、死んだ幼虫が多数残るミツバチの巣箱が積み上げられている。
ちらつく農薬の影、育児放棄……。人間社会のひずみを投影しているように見える。
(丹波通信部 田中聡) 最終更新:6月16日13時55分
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引用が長くなりました。ごめんなさい。
でも大切な問題です。
ネオニコチノイド系農薬の危険性は以前から指摘されていることですが
利便性や利益性の面からも普及は続くでしょう。
虫を殺すものが人間にも全く無関係とは思えませんがねぇ・・・・
体の大きさの違いや作用機序がどうのと理屈をこねて
「虫は殺しても人間には無害!」と言い張っているんだと思いますが。
大体、ミツバチがいなくなったら作物の受粉やら何やらに影響しますがな。

・・・・巣別れの時期に移動するミツバチの群れは
都市部では「危険!」ということで
速攻殺虫剤噴霧!で全滅させます。
そんなものごとのやり方、考え方も影響しているんだと思いますよ。
「危険!」「誰か刺されたら管理責任問題だ!」って言う思考回路しか働かない。
・・・・まぁ・・・巣別れのミツバチの群れはすごい迫力ではありますがねぇ・・・

とにかく、ミツバチの群れは1つ、今、近くに居ます。
門柱の空洞でせっせと生活しています。
「誰かがおせっかいで殺虫剤まいたら困るなぁ・・・」
「スズメバチの時期にはどうしよう・・・・」
そんなことも悩みのタネです。

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