2010年1月28日木曜日

干し野菜

夜半から午前中は強い雨。
ずっと乾燥気味ではあったので助かりますが。
大根なんかを少し片付けます。

先日、干してみた大根はなかなか小さくなりました。
でもまだ水分が残っていて噛むととても甘い。



大根の葉も利用しようと思ったのですが
内部ではアブラムシどもが越冬中・・・
参った。

大根干しを少し追加。
形を変えた干し方にしてみたりして。
キャベツは小さいけれどなんとか少し取れました。




冷蔵・冷凍だけに頼るのではなく
「干しもん」もちゃんとこなしてみたいです。

"鈍い"は最強

特別養護老人ホーム。
身体的・精神的に廃絶して家庭・社会から除外された
高齢者の隔離場所・・・
きつい言い方のようだがはっきり書くとこうなる。
社会のルールと言うものがある。
その枠組みに納められない個体を隔絶する施設は
他にもあるし、社会が組織である限り、それらの施設の存在は必要だ。

高齢者介護の問題はちょつとやそっとでは書ききれないし
すこしずつ触れていくつもりだが、
今回は職員側の問題について。

施設の規模、様式によってやや違いがあるが
特別養護老人ホームとなると
実際の世話に当たる「介護職」
疾病・怪我が生じたときに対応する「看護師」
が常勤、非常勤を交えて配置されている。
そしてその医療面の統括・責任者として医師が居て
この医師はたいていの場合、「嘱託」として携わっている。
入居者の急激な熱発や怪我が起これば看護師(医務室)から連絡が入る。
その程度・状況によって投薬をしたり入院・転院の指示、手配をする。
また医師は1週間に1回程度の割合で施設訪問(回診)を行い
現場での診察、判断、相談を行っていく。

・・・・の筈なのだが・・・・・

職種は異なっても高齢者にかかわる医療従事者はおおむね4つに分類される。
①とにかくイヤイヤ型・・・・・認知症(痴呆老人)にかかわるのはとにかくイヤ。
               そういう仕事はヒエラルキーが低いし汚い。
               どうせ年寄りだし治療も何も出来ないし。
               痴呆と癌末期も同じハコに入れて逃げる。                              ↑賢いお医者さんがよくやる。
               「する事ないもん自分の仕事じゃないもん」
               が常套句だが実際は知識不足の事が多い。
               医者に限った話でもないが・・・・
②とにかくコワイコワイ型・・・嫌悪より恐怖が先立つタイプ。
               介護職・ヘルパーに多い。
               「自分の担当の時に何か事件が起きたら
               と責任をとらされる!」と思い込むあまりに
               (実際、責任なんて誰も擦り付けないのだが。
               職種によって業務内容と責任分担は
               明確に決まっているのだし。
               ただ、勤務時間に事故・死亡があると
               減給される施設があるとは聞いた事がある
               入所者の息が止まって冷たくなっていても
               「異常なし」と申し送ってとっとと帰る。
               怒られて減給されるのは次の勤務で発見・報告した奴)
               ちょっとした変動で大騒ぎをして逃れようとする。
               例)「××さんの体温が37.2度なので
                 救急車で病院に行きます!」                                  あと、疾病に純粋・原始的なタブー・嫌悪を感じるのか?
               入所老人にたまたま癌を見つけてしまい(無症状)
               「○○さんに癌が見つかったから」と正直に言ったら
               介護職に仕事を放棄された。
               触るのがイヤらしい。感染症扱い。
③とにかく治したい型・・・・・何でもかんでもすぐ検査、すぐ入院と
               騒ぎ立てごり押しをするタイプ。
               本人が痛がる苦しがるでなければ静かにして
               あげていればいいのだが主張して譲らない。
               切り札は「何かあったらどうするんですか!」
               「施設対応の限界だから入院させて下さい!」
               どうするもこうするもあなたの責任にはしないんですが・・・
               ①のイヤイヤ責任のがれと
               ②のコワイコワイが合体したようなもの。

④まともに接する型・・・・・・高齢者問題をきちんと考えて知識と経験に裏付けられた
               普通の対応と判断をしてくれる人。残念ながら少ない。

もちろん、職員側だけの話ではなく
入所者の家族にも①-④パターンがあって事態が迷走・複雑化・分裂していく・・・

で。
もちろん一概には言えず、個人攻撃をするつもりはないのだが
「トンデモ施設」「トンデモ看護師」に付き合わされる事が多々あり
かかわった方が職場放棄したくもなる場面も出てくる。

某特別養護老人ホームの主任看護師C。
以前から②+③だとは思っていた(ひょっとして①も・・・?)
何か事あるごとに勝手に採血して病院に持ってくるわ
「あの検査をしろ、この薬を出せ」と向うから指定してくる。
その判断、指定が医学的・常識的に見て正しければまだしもてんで見当はずれ。
ある時などは・・・
「××さんのおしっこが紫色なんです!」
・・・オムツの吸水基材によっては変色して見える事もありますよ・・・
そう説明したのだが電話とFAXで同じ事をがんがん報告してくる。
挙句の果てには「採血しましたから結果を見て指示を下さい!」
・・・って・・・検査かけるならばせめて検尿だろうが・・・!

こんなのは氷山の一角。
そんなトンデモ報告、ゴリ押し検査・入院依頼ばかり繰り返している。
何回も病院側から注意したが引っ込まない。
先日、私がその某施設に行こうとして重い腰を上げると
ケアマネとして関わりのあるA氏が嬉しそうに報告をくれた。
「C主任ですね、昨日、師長さんにとっちめられていましたよ」
熱発した入所者を連れてきたのはいいが
「この人、股関節を痛がっているんです!
股関節のレントゲンを撮ってください!」
って・・・聞けば外傷のエピソードがあるわけでなし関節部が腫れている訳ではなし。
39度も熱が出れば関節だって痛みますがな。
と、その時に対応した院長は胸部レントゲンだけをオーダー。
するとC主任、自分の意見が聞き入れてもらえなかったために
レントゲン室に来てレントゲン技師に
「股関節を痛がっているんです!レントゲンを取らなくていいんですか!」
と散々まとわりついた・・・らしい。
「業務妨害だ!大体、それをオレに言ってどうかなると思っているのか!」
とレントゲン技師は怒り出すわ、C主任はそれでも引かないわ・・・
現場で「・・・これはおかしい?」と思えばオーダー医に連絡して
追加、変更を示唆する事はあるし、それは正しい行為だ
(器量のない医者は怒るけれども)。
C主任、「痛がっている」→「折れているかも」→「レントゲンを撮っておかないと」
という思考ループに入り込んで譲らない。もちろん
「何かしておかないと私の責任問題になる」
「病院で検査して貰っておけばその先は病院の責任だ!」
という保身が先にたっているのは今までの行動からみえみえ。
・・・保身は誰でもしますよ・・・大切な事だ。
だけれども状態把握、判断もせずに証拠作りばかりに走られて
こっちの業務を引っ掻き回されては・・・
ついに師長がC主任を大説教。
「"あんたには看護師としてのプライドは無いのか!"まで言っていましたよ」
自分もこれまでにC主任にてこずっているケアマネA氏は
にこにこしながら一部始終を話してくれる。
「私も横で聞いていたけれど師長さん、きつかったわぁ」
と、ケアマネB氏が合いの手を入れる。
「私だったら次の日、仕事できなくなるくらいに落ち込むわぁ」
「そこまで言われて昨日の今日ですからさすがに懲りて
態度が変わっていると思いますよ」A氏。「よかったですね」
「いや・・・そうは思えない・・・」と私。
「あの人は変わるわけが無い・・・と思う・・・」

変わる、と言うのは自分が「変えたい」と言う願望や必要性を感じて初めて
「変わる」方向を向くのではないのか・・・?
怒られたくらいで「変わる」のならばとっくに変わっているのでは・・・・

ここ2ヶ月は私もわざとツンケンと接していたので(なんでこんな疲れる演技をしなくては・・・)
私に対してはかなりびくびくモンのC主任。
しかして、ちらりと回診ボードを見ると
入所者の名前の横にあれこれ薬剤名が既に書き込まれている。
(ほら、来た来た・・・。初めから自分で処方を決めているよ。
その通りの薬剤を出さないとふくれっつらして繰り返しFAX流してくるし
「別のを出してもらったら副作用が出た」まで言うんだから・・・
ちっとも変わっちゃいないよ・・・・)
しかも、本日は胃ろう挿入部が汚くて痛がる人が・・・とかぐちぐち言い出す。
見ると大した浸出液は出ておらずはっきりとした感染兆候もない。
「ちゃんと水道水か生食で洗浄して乾燥、清潔に・・・」
「それはやっています!」
そう返されちゃあ・・・私、無言になる。しかも
「12月にそちらに入院した時にチューブ交換してもらって
帰ってきたらこんな風に汚くなっていたんです!」
げっ・・・喧嘩売っているのか?
大体、うちでは基本、胃ろうを扱わないので交換なんてしないはずだが。
「本当にうちで交換したんだね?」
と低音で念を押す私。するとトーンダウン。
「12月初めにチューブ交換の予定があって××病院に行く予定が
そちらに入院になっちゃって・・・その間にしてもらったと・・・・」
とあわててサマリーをめくり始める。
おかしいだろう・・・・
「ちゃんと事実関係を調べてから報告しなさい・・・」
更に低音の声を出す私。C主任、パニック。

あまりにもおかしいので帰って病棟・事務・師長総出で確認。
「していないよ」
「うち、物品置いていないもの。するわけないし」
「大体、交換してくれってちゃんと依頼したの?」
「何も書いていないわよ」
「看護記録では胃ろう部の状態に異常はないわね」
記録だけではなく病棟看護師の記憶も呼び起こしてもらって喧々諤々。
すると・・・C主任から電話が・・・・
まず師長が応対。
「交換なんかしていない!ちゃんと依頼・申し送りはしたの!?
こっちでは感染なんて起こしていないわよ!」
と畳み掛けると「勘違いで・・・すみません・・・」とへこへこ謝っている様子。
私に変わってくれと言うので変わってみる。
「××病院に行って診てもらったらいいんですよね・・?」
「(ちゃんと清潔保持すれば治まる程度なんだよっ!
それをあんたが言わせないんだろうが。
やる事やれと言えばやったと言い張るし・・・ああくたびれた)
行ったらぁ・・・好きなところに気の済むようにぃ・・・
どっちにしろチューブ交換予定は12月だったんでしょ・・・
遅れているんだからとっとと行ったらぁ・・・・」
「チューブ交換は4月の予定なんですが××病院に行ってもいいですよね?」
・・・・はぁ?
「さっき、あなた12月初めに予定が挙がっていて
その時にこっちに入院したから・・・とか言ったわよね・・・
4月ってなによ・・・・(←爆発3秒前の超低音読み)」
「あ、別の人と勘違いしていましたぁ」
「それは勘違いじゃない!うそつきだっ!」
待っていましたとばかりに爆発するわたくし。
「今、調べたら別の人のサマリーを見ていまして・・・」
「何で前もって調べてからこっちに言わない!いつもそうだっ!
基本的な病態把握、段取り確認も出来ないでいい加減な報告ばかりして!!」
計算して怒鳴っているのだが、普段、温厚で通っている
(と言うか温厚で通してしている、筈の)私の爆発に周囲どん引き。
「きちんとした申し送りも出来ないくせに検査はこれをしろの
薬はこれを出せの!出したら出したで副作用が出たと文句ばかりつけて!
先日、師長からも言われたばかりでしょ!
ウソの報告されちゃこっちはどう判断したらいいのよ!」
「すみませすすみません(おろおろ)ち、ちゃんとやります・・・
これからちゃんとやりますから・・・変えますから、変わりますから・・・」
「変われるなんて思っちゃいないわよっ!」
ガチャン。

その後、師長が説教の追加がてらにマイルドとりなしの電話をしてくれていた。
「・・・なんであの経験年数の看護師に
基本の基本の清潔操作・概念を教えなきゃいけないのよぉ・・・」
師長もぼやく。
「施設だからとかそういう問題の前に人間性の問題ですなぁ・・・
考えない確かめない放棄しっぱなし逃げる事だけを考えている・・・」
「私と先生を怒らせたから少しは懲りたかしら?」
「いや・・・期待しないほうがいいと思いますねぇ・・・・」
怒られても怒鳴られても思考停止状態の相手には通じないだろう。
鈍くて感じちゃいない・・・が最強だなぁ・・・
周囲の人間がくたびれるばかりの状態がここ何年も続いているのだ。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1012712565
知らなかった・・・「鈍感力」ってほめ言葉なんだ・・・
いいのか世の中、これで。
鈍ったが勝ち、の構図で。







               
                         

2010年1月27日水曜日

気になった温泉記事

http://travel.jp.msn.com/special/onsen/100103/default.htm
タイトルの付け方がおさすが・・・
目をひきますねえ。
泉質が魅力的。
一度は泊まりでゆっくり訪れてみたいところです。



より大きな地図で 和歌山市 花山温泉 を表示

2010年1月25日月曜日

本日キャプチャーした馬の話題3つ

http://mainichi.jp/select/today/news/20091231k0000e040002000c.html?inb=yt
在来種とはなにか?
真の純血種はあり得ない・・・人間も。



http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100122k0000m040149000c.html?inb=yt
・・・ウマを叩いちゃあいかん、といわれてもなぁ・・・
まあ、実際、見に行った人の話ではかなり壮絶なモノらしいですが。
しかして神事・祭りは狂気の発散。
土着の文化を愛護の名の下に潰すのはいかがかと。
しかし、未成年の酒はいかんいかん。
↑(追記)MIXIのとあるコミニュテイでこの記事が挙げられていたので覗きました・・・
ウマを叩くのは・・・程度問題もあるけれどやはりいかん、と言うコメント多数。
うーん・・・そこはウマと人の付き合いにシビアな方々が集まるコミニュテイなのですが
私としては意外・・・
未成年の飲酒に関しては「通過儀礼としての意味ではOKだった」と肯定的。
いや、現代では法律的にいかんですがね・・・私もその意味で「いかん」と言ったのですが。
まあ、通過儀礼も祭りも時代によって替わる、と言うことで。
・・・本当の意味での「祭り=祀り」は
人を殺して捧げる
なんですが→獣を殺して捧げる→土偶とか人形に変える
のソフト路線をたどったのではないでしょうか。
それでは納まらないときにヒトはヒトを殺す→戦争を欲するのだと思います。


http://mainichi.jp/photo/news/20100125k0000m040110000c.html
見に行きたいと思いつつ遠くて寒くて行けません。
オスは肉か・・・はっきりしていていいですね。
愛護するなら肉、食うな。

2010年1月24日日曜日

東京回遊

野暮用があり品川へ。
家人が同行するが彼の人は静岡・駿府探訪。
品川駅前はどえらい進展振りですね・・・マンハッタンスタイルか・・・
私め、かような処は全然似合いませんで
野暮用をすませながら各地の調味料漁りを。
地方は体力が無く、また、はっきり言ってそこが田舎くさい考えで
地場の素材、調味料を販売しない出来ない。
東京にはなんでも集まるんですね・・・・

さて、野暮用を済ませて家人と合流。東京回遊に出発!

より大きな地図で 東京回遊マップ を表示


夜は六本木。
おおっと、テーストが違うのでは!!!
ご安心をば。
大阪から移転したすんばらしい店が六本木にあるのです。
「さかなのさけ」
旅行好きなご夫婦が切り盛りするこの店には
各地からの素材が集まり、その人柄、雰囲気に魅かれた人も集まります。
「ここが東京・六本木だと思っていると偏っているよ!!!」
・・・いいんです・・・偏りたいんです・・・・
とにかくちょっとはしゃぎすぎました・・・・







乃木坂から根津に移動。
森鴎外が「舞姫」を執筆した別邸があるホテルに宿泊です。
http://www.ogaiso.jp/
中庭に日本家屋が保存されているのはすごい事だと思います。
ここでお食事会や演奏会も設けられるそうです。
ただ・・・全体のインテリア・センスが・・・・はっきり言って残念!
・・・・「都内唯一の天然温泉」と謳っていますが
本当に「唯一」なんですか?他にもありそうだと思うのですが・・・
お湯は冷泉を沸かしたもので泉質に不服はございませんでした。


上野周辺は危険です。
かえるやらネコのショップが満載・・・
開店前だったのでなんとかスルーしましたが
何を思ったか国立博物館に突入!
「THE POWER OF DOGU」土偶展です!!!
仏教伝来どころか天孫降臨の遥か以前の文明・芸術に濃厚に触れます。
くらくらです・・・・
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?event_id=6908&pageId=A01&processId=02
一応、記事を貼り付けましたが↑ もちろん迫力不足。
会期は2月末まで。ぜひじかにごらんあれ。

土偶でかなりへばった我々。
しかしてめげてはいけません。次なるミッションは・・・
「東京麺通団」でうどんを食せよ・・・・!!
ここも語ると長すぎるので以下URLご参考を・・・

http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?event_id=6908&pageId=A01&processId=02
ひゃあ、うますぎ!!




しかし、東京の人はうどん食うのも上品だなぁ・・・
ネギとかおろししょうがを別の皿に取り分けない!!
うどんを一本ずつすするな!飲め!!!
あああああ!!!久しぶりに高松にいきたくなったぞおおお!

更に回遊。
今度は目黒。
目黒と言えば秋刀魚・・・・旬ぢゃないだろっっ!!
「目黒寄生虫博物館」へGO!です!!
http://kiseichu.org/default.aspx
私は2回目の探訪なのですが
相変わらずの静かな熱気に感動します。
興味本位結構、しかして真摯。
来訪者の自然な態度がひしひしと伝わります。

この周辺は家具屋さんが集結しています。
ぶらぶらします。

しかしてくたびれました・・・
東京は広い。大きすぎる。人が多くてくたびれる。
しかし、古い雰囲気を残す街角がまだまだあると思います。
機会があればそんな昔の面影や
知的好奇心を満たしてくれる場所を再訪しましょう。

2010年1月21日木曜日

大荒れ

寒波が過ぎて昨日は大寒の入りなのに春の陽気。
そして今日は深い霧が立ち込めた揚句に前線通過の大荒れ模様。
雨の合間を縫って畑の小さな人参やエシャロットを引き抜くくらい。
まだ冬。
だけれども、もう、春の事を考えて動いていかないと・・・・

2010年1月19日火曜日

障害乗馬への道

いや・・・勇ましい事を期待しないで下さいね・・・・

なんとなくの踏み出しで「ウマに乗る」事を始めてしまったのですが
想像以上に迷路でした。

初めてウマに跨ってみた時からもう6-7年になりますかね。
いわゆるブリティッシュスタイルから入って
外乗もし、ウェスタンも少しはし、和式も齧り・・・

一応「馬場クラス」と認めてもらってから
早や1年数ヶ月。
経営母体によっては早々に障害もやらせるところもあるようだけれども
とにかく「馬場の基礎が出来ていないうちは駄目」の
一点張りで・・・焦った時期もありました。

焦るうちにいろいろな処に出かけ、いろいろなウマとヒトを見ました。
そして「あ・・・障害って勢いだけでは駄目なんだ・・・」
と私なりに納得して馬場に精進・・・はしませんでしたけれど。
まあ、週イチのペースでなんとかタラタラ行こうかと。

先日、ようやく「障害レッスンとってもいいよ」とお許しが・・・
はあ・・・ようやく・・・やった・・・・

今後、どうなるか皆目、見当がつきませんが
よくぞここまで私は粘った練った、と、自画自賛。

ウマもヒトもそれぞれ。
進む道もまちまち。
若くて強くて勢いのあるヒトには
「なーんだ、それ・・・」と言われるのは必然な私の道。
でも「それ」が道なのです。
長かった・・・・

2010年1月17日日曜日

普通に買えましたけれど・・・・

もう話題にも登らなくなった・・・と言うか無視された恰好のこの報道。
実際のところはどうなんでしょうかねえ・・・?
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20100110-OYT1T00704.htm

構造はなんとなく分かったような気がしたので
買うつもりはなかったのですが
ためしにネット販売を申し込んだら普通に買えました。
回収発表のあった3日後くらいに注文したのですがね・・・
さすがに今はどこもとりあつかっていないようですが。

官僚批判・告発ならばそれ相応の対策あっての刊行かと思いきや
出版社の自主回収という腰砕け結末。
講談社のリコール画面をアップしようとしたら何回もフリーズするし
某検索エンジンから削除されているっぽいし
気味が悪いモンです。

今回の新型インフルエンザ騒動で厚生労働省の対応のまずさ、
理念のなさにはうんざりしましたし
その辺のどたばたを時系列にまとめた辺りや
裏話はさもありなん、と思いましたね。
ただ、もう少しデータ重視、理詰めの内容を期待していたのですが。
ちょっとヒステリックに周囲をバンバン叩いている文体が目立ち
「筆者の意向とは異なってしまった」と言われればそんな気もしますが。
実際はどうなんでしょうかね。闇の中に消えていくのですかねえ・・・

官僚だけが一方的に悪い、と言うスタンスはちょっと?
「官僚主義」の弊害は言わずもがなですが
殊、このインフルエンザ騒動では
日本の官僚だけを批判すれば良いと言う問題ではないはず。
ワクチン、薬剤、検査薬などの流れを世界規模で考えると
誰が得して何が目的なのかなあ・・・って・・・。

患者というか国民の認識の問題も置き去りですね、この本では。
あ、官僚批判ありきのスタンスですからそこは触れないのか。
基本の基本、衛生・隔離・安静を守れば、
いや、まずそこを守らず
ワクチンの特効薬のと騒ぎ脅えてどうするのか。
よくぞ踊ったもんですねえ・・・今、踊りつかれてブームは去ったようですが。
国民の啓蒙も官僚の仕事、国策・・・本来そうなのでしょうが
それ一方に頼っているともっと大切な局面で簡単に操作されてしまいますよ・・・
各人が常識で普通に判断してもらいたいものです。

村重直子氏の個人歴、思想には感銘を受けるのですが
この本をとりまく構造はまさにアンタッチャブルですね。
コワイコワイ。

現場の医者が振り回され混乱・困惑して疲弊しているのは事実。
だけども、この騒動を好機とばかりに
儲け主義に徹っする処だってありますからねえ・・・
ワクチンを大量購入して
「接種を断る患者は今後、診ない」と圧力をかけて事実上、
強制接種させる処とか。
(65歳以上で高血圧くらいの病名がつけば接種対象になる。
厚生労働省が1回打ちの2回打ちので迷走した結果、
ワクチンはだぶついているところはだぶついているので
勧められれば断りにくい年寄りに強要する。すると結構な数がこなせる。
本人のアレルギー歴、免疫力等は一切無視。
打った次の日に死んだら「因果関係は明らかではない」と言って
蓋が出来るしくみになっているので問題なし。
逆に大した病気も無いのに外来に乗り込んできて
打て!と脅迫する患者?もいるのでどっちもどっちの感あり。)
10mlのバイアルは使用期限があるので人数分での使い切りが
難しいんですが、そこはまあ、期限切れていても黙って打つとか。
命令で患者に期限切れのワクチン打たされている現場は
結構あったりして。
現場は確かに泣いているんですよ。
命令拒否で解雇だ!とか言われたら泣きながら打つしかないでしょ。
医療従事者のモラルが何のと言われても
実際、圧力かけられたりいじめられたりしてはねえ・・・

まあ、内緒話ですが。

この辺の問題は官僚批判では解決できませんしねえ・・・
どうなるんでしょうか?

2010年1月16日土曜日

古民家再生ボランティア

兵庫県篠山市で活動されているNPO法人「たんばる組」
その活動の一環として地域の古民家を再生すると言う取り組みがあります。
「古民家再生」はいろいろな要素、問題をはらみます。
経済的、地域的、人手の問題。
「なぜ古い家・町並みを保存するのか?」と言う
理念的な追求も求められます。

私は時々「お手伝いにきましたぁ・・・」
的な お気楽立場で
参加させてもらっています。

再生プロジェクトとしては4棟目になる
篠山城近くの現場に10時集合です。
夜の間に少し雪が積もったようです。
寒い日ですが思ったより参加者が集まりました。

本日の作業は建具の洗い出しと塗料塗りです。
障子紙を破ってはがして糊をふき取り乾かします。
ガラス入りの建具の方はガラスがなかなかはずせず
大苦戦を強いられています。












きれいになった建具に柿渋を塗ります。
伝統的な水性塗料で防腐効果もあるそうです。
水性なので扱いよい筈なのですが
それでも ムラやダマが出たりで難しいものです。

お昼は河原町の「栄亀堂カフェ」さんに連れて行ってもらいました。
重厚な内装と家具と光に囲まれる贅沢空間です。

















「古民家」と言っても様々。
それをどう再生するか?技術的、地域社会的な問題があります。
そして「再生」した後に「どう活用するか?」・・・
収益的な問題が発生します。建てて終わりではありません。
そんなお話を聞きながらおいしい和食ランチを頂きます。

大切なのは再建した後の「在り方」なのですが
私なんかは「解体楽しーや!!」程度の考えで参加しているので
考えも及びません。反省。

カフェの居心地があまりによかったのでまったりとしてしまいました。
午後の作業を急ぎましょう。

午後も作業内容は同じです。
障子の桟に柿渋を塗るのは実に細かい作業で難航します。

家人は裏手でなにやら別のミッションを敢行中。
こちらは柿渋+紅柄+煤の混合塗料を屋根板に塗れと
指示されたらしく、脚立に板を渡して高いところで悪戦苦闘。

紅柄の歴史、古民家ギャラリーなどの情報は
http://www.w-union.jp/19union/11nishie/sp.html
↑奥備中の大庄屋・西江邸のHPです。
紅柄だけではなく家屋や陶器などの多岐に渡る
資料、情報が満載です。
ここの訪問記はいずれまとめて投稿したいと思います。

16時過ぎ、作業終了。解散となりました。
夕闇が迫ります。

来週も作業があるそうですが我々は上京予定があり
参加不能・・・
残念ですが、このプロジェクトの時間遣いは
すごく長いものなので焦ってはいけません。
また行きましょう。

2010年1月14日木曜日

大根を干す

寒波襲来です。
この地域は雪は降りませんが厳しい寒さです。
今日は日差しがありますが作業は無理です。
少し見回りをして切り上げ。







 大根が芯まで凍ってしまいました。
 干すしかありません。凍っちゃった、ではなく
 天然フリーズドライ製法始め!と考えましょう。






           干しかごの中で大根が整然と並びます
           なかなか頼もしい風景です。
           不況やデフレ対策には
           「食料保存の法則」が大原則です。








2010年1月13日水曜日

腑に落ちない話

ケアマネA氏B氏がさる家庭の問題について議論
・・というかこぼしているのを横で聞いている。
この「在宅支援」という仕事、どぶさらいみたいなもんで
さらってもさらってもどろどろしたものが溜まる。
最近は「こんな患者いらねーや。どーせ在宅だ」
と、わざわざどぶにゴミを投げ込んでくださる
親切な医者や医療関係者が増加傾向にある。
愚痴でもなんでも互いにこぼしながら進まないとやっていけない。

話にのぼっているのはK家。
起きている事は有りがちな(そう、ありふれています)介護放棄。
ネグレクト、と言うやつ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ネグレクト
幼児虐待の事件、報道が多いのですが
高齢者のネグレクトは表面化させにくく、また社会的に
無視、抹殺されている部分があるように思う。

息子夫婦が世話をしない。こちらから言ってもやっても知らん顔。
「あんまりひどかったら保護者責任遺棄で訴えられるくらいに
脅してやらんと・・・」
そう言いながら話に入っていったが、よく聞くと状況が違う。

数年前からK家のばあ様はいわゆる「認知症(この言葉、きらいだなあ・・
ごまかしだもん。薬は抗痴呆剤って呼ぶのにね)」で
近所の畑に入って勝手に野菜を取ってくるわ
嫁に物は投げつけるわで大変な状態だったそう。
「息子さんに何言ってもへらへら笑って聞いてくれない・・・」
とケアマネB氏。
そんな状態が続けば嫁に介護しろ、は無理だし
息子は嫁-姑問題に認知症が絡んでは逃げまくりだし。

じゃあ、完全に放置しているのか、と言うとこれが違う。
今の時代、介護保険制度と言う端から破綻している制度があり
通所(デイサービス)なんかを利用できる。
入浴、リハビリ、コミュニケーションの一環として
上手く、と言うか普通に利用してもらう分には結構なのだが
「姥捨て山」的利用になってしまうケースも仕方なしか。

K家担当のケアマネB氏がこぼす。
「デイサービスやショートステイに送り出した先で何かあっても
知らん顔!連絡は取れないしやるべき事は一切しない!」
施設で例えば体調が悪くなったとすれば
普通、そこでデイサービス、ショートステイ中止とし
家族に連絡、家人が迎えに来て医療機関に受診させる、
と言う流れになる。これもなんだかオカシナ話だが
「医療-介護」保険の並列、と言う立場をとるとそうせざるを得ない。
保険制度ではないが、保育園に預けた子供が急に熱波すると
親に連絡が入り迎えに行かねばならない流れと同じ。
そこの所を完全に無視、放棄しており
施設側も困り果てているとの事。

「家族も動いてくれないと、こっちも施設も馬鹿馬鹿しくなる・・・
家族の事情もあるだろうが、こうあからさまに
”知らん””預けたんだからそっちで全部やれ”では
こっちの気持ちも出しようが無い。
お互い連絡・連携をとりあってこそ
”お願いします””お世話させて頂きます”という関係になれるものなのに!」
B氏の怒りは治まらない。

「婆さんにかける手間はない、と言うならばいっそ何もしない方が
ましですよね・・・」とケアマネA氏。
「家の中に閉じ込めてね。(←座敷牢容認派)
それもその家の方針だから仕方ない。
中途半端に通所なんか利用されては保護者責任遺棄とも
言えないしなあ・・・・」と嘆息する私。
「それでね、腑に落ちない話が出てきたのよ!
”抜け道”があるって言うのよ!」B氏興奮。
A氏・私「”ぬけ道”・・・・?」

どうやらB氏、先立ってそのK家がよく利用する某施設を訪問した様子。
そこで管理職某氏がとんでもない提案を家族にしたと聞きつけてきたらしい。
自治体、施設にもよるが普通、施設入所となると
一人あたり月10-12・3万はかかるのが普通。
入所者本人の年金の持ち方にもよるが
決して格安とは言えない金額であろう。
「それをね、月3万くらいに抑える”抜け道”を教えるから
そして待機の順番も繰り上げてやるから(大規模施設だと
待機老人80-100名はざら。ただし、実数は不明。
施設の腹づもり一つで順番が逆転するケースも多い)
入所手続きをしろって管理職某氏が家族に言っちゃったのよ・・・」
「???月3万ってどう言うからくり?」
「若い世代と世帯を別にしたように見せかけると出来るらしいの」
「・・・見かけ離婚したようにして母子家庭手当て取るのと
同じ様な手段かなあ・・・」
「市役所がよく許すわね?」
「そこが蛇の道、抜け道らしいわよ」
「ちょっと待って」と思わず口を挟む私。
「K家はあれ、いわゆる”金を払わないモンスターファミリー”?」
「違います。金は払っている。クレーマーでもない」
「そうそう、徹底したネグレクト」
「じゃあ、なんで安くする手段なんて教えるのよ?」
「ですからね」B氏がじれて早口で説明し出す。
「通所だと中途半端に家族と関わらなきゃいけないじゃないですか。
K家では入所させるとお金がかかるから家でも介護して
通所で続ける、と言っているんです。
でも、家で見るとは言うだけでなにもしちゃいないし
通所で施設に預けたら知らぬ存ぜず。
施設側としてはこれ以上、家族に振り回されたくないから
いっそ、入所させてしまおう、と考えているんですよ。
そっちに誘導しようとしているから”安く早くしてやる”なんて
提案を持ちかけているんです。」
隣でA氏がうんうんと肯く。
「本入所でももちろん家族とのかかわりは皆無ではないけれど
実際、預けっぱなしの家族も多いですしね。
その方が施設としてはラクだしやりやすい」
「入所して何か問題が起これば家族に一々連絡とらずに
こっち(病院)にどうにかしろ、どうするんだ、と
わあわあ言って押し付けられるじゃないですか。
そっちの方がラクなんですよ」
・・・・ぎゃっ!!と胸の内で叫ぶ私。
その「わあわあ言って押し付ける」受け皿って私じゃないの!

施設の方針や家族との関係は各々だから一概には言えないが
そこの某施設は多岐に渡りどうも理不尽な事で
しょっちゅう「わあわあ」騒いでは必ず入院させろとごり押ししてくる。
・・・・ドブさらいの仕事+ババ抜きゲームか・・・
どうもそうだとは思っていたが、本当の「ババ抜き」ゲームとは・・・

B氏の義憤はまだ尽きない。
「他の家ではね、ちゃんとお金を払っているものよ。
貯金を取り崩したり、年金をかき集めたりしてやりくりしているもの。
それをなんでK家にはおかしなからくりを教えて誘導するのかしら!?
待機の順番だって一気に飛び越させるつもりなのよ。
自分たちでお世話して頑張りながら待っているのよ、よその家では!
自分たち(施設管理者)にとってうざいからって
そんな仕組みをこしらえられては腑に落ちない!」

そりゃ腑に落ちませんとも・・・

始めは単にネグレクトの問題かと思ったが
(単にネグレクト、ではないのだが・・・・)
それどころではない社会構造、人間の保身みたいな
不愉快きわまる問題がからみ二重・三重に複雑化している。
真面目に介護、真面目に看護、真面目に医療を行おうとしても
こんな話にぶち当たると・・・

「結局、大きな声で言ったモン勝ち、クレームつけたモン勝ち、
放棄したモン勝ちってことで・・・」
「あほくさくなってきましたなあ・・・」
「・・・やっぱ、やめますか、この仕事・・・」
とA氏と私はそんな風に言うしかない。

「腑に落ちないのよ・・・!」
B氏はまだひとりでつぶやいている・・・



(この内容は脚色してありますが実際の話に基づいて作成したものです)

2010年1月12日火曜日

背中を押してよ

「田舎の往診」とは誠に田園的な響きだが
最近は寄せる時代の波で都市部も地方も抱える問題は同じ。
ほのぼのとした「爺さま婆さまの見回りパトロール」的な
要素が減ってきてハプニングの連続技である。

本日は朝から一軒、飛び入りあり。
数日前に受診した爺さまが昨日から自宅で動けなくなっていると。
「家に行っても何も出来んのだから救急車を呼べ!」
と言うが「とにかくいっぺん来てくれ」の一点張り。
定期往診メンバーの合間を縫ってようやくその家を探し当てて入ってみる。
大きな体の爺さまがなんだか中途半端なベッドに半分落ちかけで寝かされている。
後で聞くと、ベッドが無いので応接間のテーブルに布団とクッションを敷き詰めて
簡易ベッドにしたとの事。婆さまのアイデアである。
婆さまがあれこれ説明してくれるがどうも要領を得ない。
数日前は頭を打って受診したのだが、それとは関係がなさそうだ。
「昨晩から急に歩けなくなった」との事だが
はっきりとした麻痺が来ているようでもなし。
「"中風"のはしりかもしれんから、やっぱり病院に来てもらわんと!」
と私は婆さまに言う。「救急車呼ぶのはかなわんのか!?」
「そんな事はない。このまま家では看られないし
病院で調べてもらって入院させてもらえたらありがたい・・・・」
あれっ??
近所の目を気にして救急車を呼びたがらない家も多いので
それで「往診に来てくれ」だと思ったのだがいやにすんなりと受諾する。
とにかく病院に電話をして病棟の受け入れ確認などを指示。
家人の考え方にもよるが、こういう場合、家で看れない事も無い。
しかしそれには医療とともに介護も足並み揃えての介入が必要で
今はとてもそんな処へ誘導出来ず。婆さまに待機するように言って
私は次の往診先に駆けつける・・・・

私が移動している間に病院と婆さまの連絡がうまく進んで
爺さまは無事、救急車で来院、そのまま入院。
血液データなどから見ると中枢神経の問題ではなく
どうやら肺炎を起こしているようだ・・・
呼吸器の症状でないんだよね・・・・高齢者の肺炎って・・・難しい。
ふーん・・・と思いつつも、始めっから救急車呼んでくれりゃあ、とも思いつつ。
婆さま、「家では無理。入院させて欲しい」と端から言ったんだけどなぁ・・・・
・・・・・
30分くらい考えてはた、と思い当たった。
この家は見るところ、少なくとも3世代同居家庭。
若い世代は昼、仕事に学校に行っている。
実際、爺さまの世話をするのは婆さま一人。
婆さま、簡易ベッドを作るなど機転は効くが
歩けない、動けない、食事取れないの爺さまのお世話は無理。
病院に連れて行って欲しいが、多分、若い世代は「忙しくて」関与しない。
ないしは婆さまが若い世代に遠慮して「連れて行って」と言えない。
かと言って独断で救急車を呼んでは
「婆さん、勝手なマネをするな!」と怒られるかもしれない。
・・・・とにかくお医者さんに往診に来てもらおう!
・・・・そして先生が「入院!救急車呼んで!」と言ってくれたら
堂々と救急車を呼べる!!
・・・・その理由付け、背中押しが欲しかったのかぁ・・・・
分かりやすい構造だよなぁ・・・思いついてしまえば・・・・
まぁ、こういう形の背中押しも私の役割のひとつなのかなぁ・・・・

その爺さま、たまたま、ケアマネ氏がうちのA氏で
後からA氏にいろいろ尋ねて、まあ、この流れで間違いはなかったようだ。
爺さま、いわゆる認知症は重度で
徘徊、介護への抵抗、不潔行為何でもござれの状態だったようだ。
「今までよく家で婆さま一人で世話してきましたよ。
そろそろ限界だと思っていたので介入するいい機会になりました」とA氏。
「それで・・・・退院したら先生に往診に来て欲しいと婆さまが・・・」
さっき入院したばっかだろうが!気が早すぎるよっ!
それにこの爺さま、別のかかりつけ医が居ると聞いたんですが・・・
「"家に来てもらって大層、助かりました。今後もぜひお願いしたい"との事で」
A氏、またまたお客さんが増えましたね・・・とにこにこしている。
おーい・・・段取りがよすぎますよ・・・・
「入院したばかりだから退院のメドが立ってから・・・」
「もちろんですとも」
「家人が病院を変えると言うのならばやむをえないけれど
かかりつけ医さんにも連絡して・・・患者を取ったと思われても後々困るし・・・」
「婆さまにかかりつけ医さんの処に行かせて診療情報提供書もらってきてもらいますよ」
良いように捉えれば頼りにされている
・・・と言うか、利用されている気も・・・するのですが・・・・

2010年1月11日月曜日

お正月のおみくじって・・・・

さて、本日は西宮えびすさんの残り福です。
昼ごろふらりと行ってみました。
当然ですがすごい人です。

西宮えびすHP
http://www.decca-japan.com/nishinomiya_ebisu/

かなり時間はかかりましたが無事本殿でお参りをすませて
「おみくじ」にとりかかります。
お正月のおみくじにはちょいと物申す私です。
実は・・・何年か前から「凶」を連続して引き続けているのです。
初めのころは「ま・・・今後に期待だな」と笑い飛ばしていましたが
あまりに連続記録が途切れません。
一昨年は家人と一緒に引いたところ「ダブル凶」!!
その年は秋くらいになって鎌倉・鶴岡八幡宮でこっそりおみくじを引いて見ました。
「そろそろ・・・様子が変わっていてもいいんじゃない?」
そして出たのが「大凶」・・・・事実なんです・・・
「あのね、どこで引いても結果は一緒よ。神社ネットは全国ネットだからね。
おみくじ引いた瞬間、検索がかかって分かっちゃうんだからね!
無駄な事をこそこそしない!」
と神さまに怒られた気がしました。神様ネット、高速かつ正確でございます。

昨年は家人はへそを曲げて「わしゃ引かん!」とおみくじを拒否。
私だけ引いたところやはり「凶」
連続記録を伸ばします。

さて。2010年。
清荒神さんで家人と共に引きます。
まさかまさかの「ダブル凶」再び!!!
神も仏もあるものかぁぁぁぁ!って神さまですよね、下さっているのは。

「凶を出しているうちはまだ甘い!大凶を出せ!
大凶はもう底がない状態だから後はよくなるだけだ!」とおっしゃる方もいます。
その考え方には心底、同意するのですが
ここまで連続されるといささか、いや、たいそう気味が悪うございます。
運と言うか風向きとか波とか変わる気配はないのですかね・・・

本日は家人はおらず私一人の参拝です。
こっそり引いてみることにします。
ナンセンスな行為ではありますが、なんだか納得がいかないし、
かつ試してみたい衝動にかられます。

おみくじの台も巫女さんも私なりに吟味してとりかかります。
六番です。
巫女さんが神を中表に折って渡してくれます。
少し離れたところでおそるおそる開けてみます。暗い期待に胸が高鳴ります。
「・・・・・・!!!!!!!」
ずばり「凶」です!!!
「何度引きなおしても運命は変わらないのよ、認めなさい」
神さまにまたまたまたまたどやされてしまいました。

「凶」は「凶」でも書いてある内容にぐっとくるモノがあったので
掟破りで持って帰りました。







          身のほどをしらではかなくすぎにけり
                   いまはくゆともかひなかるべし    


         自己の本当の実力をわきまえず、
            高望みをして夢みているうちに
               年がたち後悔しても、
                まにあわないことになりかねない


はーい・・・「高望みをして夢みているうちに」年がどんどん過ぎているのは
事実で日々痛感しておりそのとおりでございます。
認識がまだまだ甘い!と言うお叱りでしょうか・・・・

やはり神さまは全てをご存知です。
荒神さんにも八幡さんにもえべっさんにもどやされました。
「ええかげんにせえ」と。

志と理想は高く。しかして現実は現実。
柳成館のキャッチフレーズを具現化して頂きありがとうございました。
・・・・どこまで記録更新するのだろう・・・・怖いよお・・・・

(追記)夜、家人に「西宮えびすに行った」と報告したら
   「おみくじはどうだったんだ!?」と速攻で尋ねられました。
    なんでおみくじ引いたことがばれているのよ・・・と尋ねたら
    「あんたがリベンジしないわけがないだろ!」と
    と、こちらもお見通しでした。やれやれ・・・私の底が浅いのか・・・・
  

2010年1月10日日曜日

部班の難しさについて

馬場レッスンの難しさ、コツはいろいろあるが
「あ・・・またやってしまった・・・」
本日は大反省。

馬場低級のわたくしめ。
上級御夫婦の後にくっつけてもらって3騎部班でスタート。
わたくしめのウマは後ろにつければそれなりに走る。
しかして油断していると内に倒れ込むは
勝手に止まるわ。
しかもわたくしの枠で2レッスン目。
・・・・こりゃ、走るわけないわな・・・・
初めから喧嘩腰で気合を入れる。

ところがスタート直後から様相が一変。
真ん中の奥様のウマが走りませんがな・・・
いや、そのR号は気難しいので有名なのですがね。
私のT号がブレーキをかけ気味でも前に詰まって行ってしまう。

ブレーキをかけつつも
「いや、上級の方々の後についていかねば!!」
「T号は2レッスン目では重くて走るわけ無いんだから!」
と、わたくしかなり焦り気味。
その時、号令「駈足で蛇のり3湾曲!」
おおーっと、出来たためしないぞっ!
駈足の手前を変えずに維持して3つの弧を踏むってやつだよな!
うーん・・・ついていくしかないかぁ・・・・

と、わたくしの焦りもかなりなものだが
真ん中の奥様の焦りが相当なものだった・・・と後で気がついた。
始めの回転に入った瞬間、全てが分かってしまう予感が。
「あっ・・・!!」
R号、思いっきり後ろっぱね・・・
奥様、かなり持ちこたえたけれどもついに落馬。
いつも思うのだけれども、落馬って自分の時はそうは思わないけれども
他人様のを、しかも後ろから見ていると迫力あるのですよ。
私の乗っているT号までびびって横っ飛びする気配。
我に返って押さえたが。

後から話を継ぎ合わせると・・・
それまでも走らないR号を締め上げて手がきつくなっていた上、
3湾曲で入らねば!と思った瞬間、拍車をねじ込んだ奥様。
「・・・そりゃあ、R号、跳ねるしかないよな・・・」
と先頭のご主人。
「いつものこっちゃ」と奥様に対して厳しい態度。
まあ・・・ウマに乗っている限り、自他共に厳しい姿勢で臨まなければ
さらに大事故を招きかねないが。

それでも、奥様、たいした怪我はなく再騎乗。
その後も結構長いバージョンでレッスンは続けられた。

で・・・・R号が重くてなかなか付き合いづらいウマなのは確かだが
結局、私/T号が後ろからプレッシャーをかけてしまっていたのかな、と。
上級のヒトについていかねば!と言う焦りや意気込みが
思った以上に前のヒト/ウマを圧迫していたような・・・
こっちはかなり気を遣ってブレーキもかけたつもりなのに
ああ、難しい・・・・

自分の記録を調べていたら
数ヶ月前にも同じような配馬・順番で
私が後ろから突っ込みすぎて(自分では極限まで抑えたつもり)
真ん中が跳ねて落馬・・・というシチュエーションがあった事を発見し
更に↓↓うーん・・・

単騎や先頭で「いけいけどんどん」の方が
ある意味気楽。
一時期、ずっと先導をやらされていて
「勘弁してよ!!」と悲鳴をあげていたのが懐かしいようだ。
部班の難しさ。
部班でも先頭、真ん中、しんがりの其々の難しさ・・・
もう分かっていたつもりになっていたけれども
馬場の部班に交えてもらってから
再々度、壁に当たったように思う。

2010年1月9日土曜日

金剛山から御所へ

家人が腰痛でへばってからほぼ一年。
六甲山歩きでリハビリを継続、日常生活に支障が無いレベルに回復したのは
結構なのですが・・・あろう事に
「六甲山はもう飽きた。金剛山に連れて行け」と放言。
・・・・飽きるほどは六甲山に行っていないだろ!!!
そもそもこの時期、金剛山の頂上がどういう状況かまったくご存じない様子。
あっそう・・・連れて行って差し上げますよ。



頂上はこんな↑感じでした。
私も金剛方面に入るのが5-6年ぶり、かつ雪山今シーズン初だったのでへばり気味。
そこはM的精神を搾り出してなんとか頂上にたどりつきました。
思ったよりは雪があります。樹氷もきれいです。大阪平野が見下ろせるこの近距離で
こんなに景色が変わってしまうのが信じられません。

寒いわ滑るわですが風は弱く、日差しが出ると本当に穏やかな「雪山日和」です。
家人はやたらと感動しております。
「初めにこんなラクな雪山に上がって"雪山が好き!"とか思うと
後は遭難するだけだぞ」と一応、クギを挿します。すると
「これをいい思い出に最初で最後の雪山にする」と屁理屈をこねます。
困ったモンです。
金剛山は標高1125m。そりゃ、アルプスの富士山の冬季登山をやる方々には
「雪山のうちに入らん!」と言われそうですが
とにかく油断禁物です。そして非日常的風景です。

山頂周辺はごった返していましたが伏見峠方向へ進むと人影はまばらになります。
香楠荘でそばを頂き、昼休憩。
途中で尾根を降りて風の森バス停を目指します。これが・・・壮絶な悪路でした。
行きかう人が少ないのでしょう。道は荒れていてしかも中途半端な雪が残るため
悪戦苦闘しながら慎重に進みます。いたるところで植林の杉が倒れ斜面が崩れています。
植林したは良いがその後、間伐材としても商品価値が無くなり、放置され続ける山々・・・
(ここは下枝は打ってあり間伐もされているようでした。ただ、搬出する価値が
無くなったためそのままに打ち捨てざるを得ない状況なのでしょう)
日本全体の林業の衰退の一部を垣間見るようです。

標識に従って降りた一本道の筈なのに風の森バス停よりかなり北へずれた地区に出てしまいました。
目的地に合わせておいたコンパスがなんでずれ続けるのか?と不思議でしたが
コンパスは正解だったようです。地図読み、ルート取りの難しさを再認識。

国道24号線沿いの「かもきみの湯」にたどり着きました。14時過ぎです。
御所駅へのバスは15:47分発なのでのんびり出来ました。
冬も夏も山から降りて温泉、のパターンは必須ですよね。

御所の古い町並みを少し探索して帰途につきます。

奈良 御所 かもきみの湯

金剛山に行くとなってあわてて温泉を探します。
雪の中を歩いた後です。温泉は絶対必要。
ロープウェイ金剛山駅近くには香楠荘があって
そこでは日帰り入浴をやっています。
http://www.vill.chihayaakasaka.osaka.jp/link/frame/konan_index.html
ただ、ここで入浴してしまうと後は歩く気になれず
ロープウェイで下ってしまうでしょう。
それではちょっと物足りないかな?

頂上から奈良側に下るつもりなので
そっち方面で探しますが意外とない。
あってもJRや近鉄で少し移動した処です。
「うーん・・・」
よく分からないのでいくつか候補を探して
降りる時間と場所によって決める事にしました。

結局、下ってそのまま歩いてたどり着けそうな
「かもきみの湯」を目指します。
伏見峠から悪路を下って行きます。
狙った位置より北にずれた処に出てしまいましたが
何とか修正。
山すそをどんどんくだってR24に突き当たります。
ネットの写真を見る限りかなり大きな施設のようです。
「・・・・あった!!」で、でかい!!



    山すそからの風景と
    たどりついた
    「かもきみの湯」





http://www.kamokiminoyu.net/info/gaiyou.html

「鴨君」なのですね、由来は。
「かもきみ」とひらがなで書かれるとピンときませんでした・・・
とにかくでかい。駐車場なんてどんだけでかいか・・・
施設内外も充実しています。
お湯はつるつるさらさら系。
しかも低料金!
難を言えば、浴室の天井が高すぎてやや寒いのと
館内放送が反響して何をいっているやらやかましいだけで
聞き取れないところですね・・・放送の改善を望みます。

どうやら5年ほど前にオープンしたらしいです。
私が金剛・生駒に足を向けなくなってからのオープンで
道理で分からなかったはずだわ。
千早本道→山頂→伏見峠→御所という
そこそこ歩くルートの最終地点に温泉を作ってくれるとは!
ありがたいですなぁ・・・・

物産店で大根・白菜などを買い込み路線バスを待ちます。
やってきたバスの表示を見てびっくり!
「とととと十津川!!?」
どこにつれていかれるんだあ!とびびりましたが
これは大和八木-十津川を結ぶ一日数本のバスで
我々は途中便乗させてもらう形です。
「大和八木から十津川へのバスが出ていることは知っていたけれど
これがそうかぁ・・・・」
「十津川かぁ・・・行ってみたいなぁ・・・」
「宿題が増えたなぁ・・・・」
我々がそんな会話をしていると
次のバス停で別の地点から降りてきた登山客が
たくさん乗り込んできました。
「やっぱり皆さんこの路線バスを狙って利用するんだ」
「・・・でも、この人らは近くに温泉がある事を知らないようだね」
・・・意味も無くちょっと勝った気分です(←人物が小さい証)

御所で下車。
古い町並みを探して歩き始めます。


大きな地図で見る

2010年1月7日木曜日

寒い日々


冬ですから当然です。
異常気象、暖冬だと「畑の虫が死なん」とバア様たちが嘆きます。
雪が少ないのも困るそうです。春になって水不足を招きます。

春菊はカバーが外れた部分が枯れました。
春菊ってイメージと違ってとってもデリケート。
ちょっとの温度変化にもへたってしまいます。
知人がスーパーで春菊を購入。冷凍食品と隣りあわせで持ち帰ったところ
その十数分の間に春菊が茶色に変色してへたったそうです。
もっとタフで雪の中でも平気な顔をしていそうなイメージがあるのですが・・・・
・・・こんな事を書くと「失礼な!勝手に思い込まないで!!」と
春菊に怒られるかもしれません。
水菜は割りと平気な顔をしています。

冬の間に頼もしいのはからし菜ですね・・・
大きくは育ちませんが凍結なんのそのでがんばります。
もっともかなりごわごわで硬い葉っぱに仕上がりますが・・・頼もしい。
さっと湯がいておひたしか浅漬けにしようと思います。

2010年1月6日水曜日

2010年 凍結!!

年末年始は近場を旅行。
寒波襲来・・・畑が気になるが行けず。
ようやく6日朝、見回り。
案の定、春菊のカバーは半分飛んでいるわ、それよりもなによりも
全面的に凍結!!
朝ごはん用ににんじんを抜こうとして・・・・抜けません(涙)
あきらめて撤収。
もっと寒冷地だったらこれしきの事で泣き言いっていられないよなあ、とか
冬の畑の管理、食物貯蔵技術って・・・とかいろいろ考えさせられるところ。

2010年1月2日土曜日

初山登りは六甲山

寝正月・・・・

これはいかんと焦り始めました。
とにかくこのぬくぬく心地よい環境から抜け出して歩かねば・・・
2日、朝、目覚めて強く思います。
その3秒後「明日にしよっかな・・・・」
いかん!!!

一人では速攻でくじけるので家人を巻き込みます。

9時。なんとか阪急芦屋川駅にたどり着きます。
高座の滝をめざして上がります。
このアプローチを失敗すると後々だれるので敢えて超ハイペースで行きます。

・・・・案の条、滝の茶屋前でばてました・・・・

家人を先頭にたててその後を着いて行く事にしました。
風吹岩まで慣れた道とは言え、このコースは久しぶりです。
改めて「結構厳しいな」と思います。
風化がすすんだ岩肌なので油断は禁物です。

本日は風もおさまり、日差しも出てきたので結構、汗をかきながら上がります。
滝より30分ちょいで風吹岩に到達。
少し物足りないので雨ヶ峠まで頑張ることにします。

10:40には雨ヶ峠に到達。

頂上まで行くと時間がかかるため東おたふく山を右手に巻きながら
バス停まで下ります。

惰弱化した体に鞭を入れるのはかなりM精神が必要です・・・
なんとか鞭を入れて参りました。

本年はどの山に行けるでしょうか・・・・

2010年1月1日金曜日

獅子舞攻防戦!?




獅子舞・・・ご存知ですよね?
最近はちょっと馴染みがなくなりましたかねえ。
お祭りやイベントで見る機会はまだありそうですが
正月の「門付け」スタイルはかなり珍しい光景になってしまったのでは。
私も昔々に家に獅子舞がやってきたのをうっすらと覚えていますが
後にも先にもその時一回きりだったような気がします。

兵庫県の中央部のとある古い城下町S市にはまだ門付け獅子舞がやってきます。
とは言っても正月に来るのではなく12月中に回ります。
獅子舞を芸能として保存、生業にしている一派(流派)が大阪にあるようです。
他の地域もカバーしているので正月だけでは回りきれないのでしょう。
実際の舞を見たことはありませんが
紋付袴の一団が小さな屋台のような車を押しながら移動していくのを
車の中から見たことは何回かあります。

お布施として2000円くらい包むかお米1升を渡すと舞ってくれるそうです。
ある家では「気張って」一万円を包んだら
そりゃあ、お獅子が踊る踊る!
「でも、ちょっと長すぎて見ていて飽きた」と話をしてくれた人はばっさり。
「あそこの家は金持ちだから」
と言う嫉妬があっての発言かも知れません。
お布施の額にも気を遣うモンですね・・・・

詳しくは調べないといけないのですが
この獅子舞は古来、芸能関係として「道々の者」の系譜の集団なのでしょうか。
更にサンカやアヤタチや・・・・?空想が広がります。

数年前から妙な話を聞くようになりました。
「獅子舞のニセモノが居る」
???
獅子舞がやって来ます。お布施をすると踊ってくれます。そして移動して行きます。
その何日か後に「獅子舞がきました・・・」って・・・・
別集団が動き回ってお布施を先取りしていくと、昔から回っていた獅子舞はカンカンです。
見る方にとっては獅子舞の人の顔を覚えているわけでもないので
「あ、来てくれたな」とお布施を上げてしまいます。
その別働隊?はちゃんと舞を見せてくれるので詐欺とも言えないのですが
とにかく昔からの獅子舞集団にとってはニセモノに縄張りを荒らされた形です。
前もって電話や葉書きで「何日にそっちに行くから!ニセモノにだまされないで!」と
伝達するようになりました。
「ニセモノ獅子舞に御注意!」というチラシを玄関に張ってもらったりしています。
なんだか興ざめな話ですが、アガリを掠め取られては堪らないのだろうな、と同情もします。

門付け獅子舞の芸をしてくれる集団が複数ある、と言うわけです。
面白いのはその集団の母体が違っているようなのです。
昔からの獅子舞は「お伊勢さん系」
「新参者・ニセモノ」獅子舞は「出雲から来ました」と名乗ったとか・・・・
獅子舞さんは神道の系譜なのですね。
そしてどうやら「伊勢神宮系」「出雲大社系」の2大勢力に分かれている・・・・?
と言うか、そこの地域は昔から伊勢神宮系が回っていたのだけの話で
「出雲系獅子舞」は立派に存在するのでは?
最近になって従来の「伊勢神宮系」地域に進出を図ったために「ニセモノ」扱い。
今に限らず古くから勢力争いを繰り返して
お互いを「ニセモノ」呼ばわりしては排除しようと努力していた可能性は・・・・?


伝聞系なのであやふやな話ですが、あれこれ想像を膨らませると
「大陸騎馬民族」「天孫降臨」「旧勢力の排除」など
いろいろなキーワードが浮かびます。
大和朝廷との権力闘争に敗れて辺境に追いやられた「出雲系」
古来からの「伊勢」vs.「出雲」の構造が時代を超え形を変え現在も継続中なのでしょうか。




出雲大社と伊勢神宮では礼拝の作法が違います。
つまりログインパスワードが異なるようなものでお互い、相容れない存在なのかもしれません。