2010年1月1日金曜日

獅子舞攻防戦!?




獅子舞・・・ご存知ですよね?
最近はちょっと馴染みがなくなりましたかねえ。
お祭りやイベントで見る機会はまだありそうですが
正月の「門付け」スタイルはかなり珍しい光景になってしまったのでは。
私も昔々に家に獅子舞がやってきたのをうっすらと覚えていますが
後にも先にもその時一回きりだったような気がします。

兵庫県の中央部のとある古い城下町S市にはまだ門付け獅子舞がやってきます。
とは言っても正月に来るのではなく12月中に回ります。
獅子舞を芸能として保存、生業にしている一派(流派)が大阪にあるようです。
他の地域もカバーしているので正月だけでは回りきれないのでしょう。
実際の舞を見たことはありませんが
紋付袴の一団が小さな屋台のような車を押しながら移動していくのを
車の中から見たことは何回かあります。

お布施として2000円くらい包むかお米1升を渡すと舞ってくれるそうです。
ある家では「気張って」一万円を包んだら
そりゃあ、お獅子が踊る踊る!
「でも、ちょっと長すぎて見ていて飽きた」と話をしてくれた人はばっさり。
「あそこの家は金持ちだから」
と言う嫉妬があっての発言かも知れません。
お布施の額にも気を遣うモンですね・・・・

詳しくは調べないといけないのですが
この獅子舞は古来、芸能関係として「道々の者」の系譜の集団なのでしょうか。
更にサンカやアヤタチや・・・・?空想が広がります。

数年前から妙な話を聞くようになりました。
「獅子舞のニセモノが居る」
???
獅子舞がやって来ます。お布施をすると踊ってくれます。そして移動して行きます。
その何日か後に「獅子舞がきました・・・」って・・・・
別集団が動き回ってお布施を先取りしていくと、昔から回っていた獅子舞はカンカンです。
見る方にとっては獅子舞の人の顔を覚えているわけでもないので
「あ、来てくれたな」とお布施を上げてしまいます。
その別働隊?はちゃんと舞を見せてくれるので詐欺とも言えないのですが
とにかく昔からの獅子舞集団にとってはニセモノに縄張りを荒らされた形です。
前もって電話や葉書きで「何日にそっちに行くから!ニセモノにだまされないで!」と
伝達するようになりました。
「ニセモノ獅子舞に御注意!」というチラシを玄関に張ってもらったりしています。
なんだか興ざめな話ですが、アガリを掠め取られては堪らないのだろうな、と同情もします。

門付け獅子舞の芸をしてくれる集団が複数ある、と言うわけです。
面白いのはその集団の母体が違っているようなのです。
昔からの獅子舞は「お伊勢さん系」
「新参者・ニセモノ」獅子舞は「出雲から来ました」と名乗ったとか・・・・
獅子舞さんは神道の系譜なのですね。
そしてどうやら「伊勢神宮系」「出雲大社系」の2大勢力に分かれている・・・・?
と言うか、そこの地域は昔から伊勢神宮系が回っていたのだけの話で
「出雲系獅子舞」は立派に存在するのでは?
最近になって従来の「伊勢神宮系」地域に進出を図ったために「ニセモノ」扱い。
今に限らず古くから勢力争いを繰り返して
お互いを「ニセモノ」呼ばわりしては排除しようと努力していた可能性は・・・・?


伝聞系なのであやふやな話ですが、あれこれ想像を膨らませると
「大陸騎馬民族」「天孫降臨」「旧勢力の排除」など
いろいろなキーワードが浮かびます。
大和朝廷との権力闘争に敗れて辺境に追いやられた「出雲系」
古来からの「伊勢」vs.「出雲」の構造が時代を超え形を変え現在も継続中なのでしょうか。




出雲大社と伊勢神宮では礼拝の作法が違います。
つまりログインパスワードが異なるようなものでお互い、相容れない存在なのかもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿