2010年2月21日日曜日

近鉄・恩智駅より信貴山・朝護孫子寺

まったくもって歩きをサボっておりました。
体調不良だから歩けないのかそれを理由に歩かないのか。
とほほの状態で標高437m信貴山を目指します。
登れるのか、私!!?

近鉄大阪線・恩智駅から駅前商店街を抜けてすぐ左折。
まずは恩智神社を目指します。
駅前から直線の登りなのですが
「もう・・・ばてた・・・」
情けなや。

恩智神社の神様の使いは竜とウサギさんだそうです。
境内のあちこちにウサギさんの像があります。
そこから山道に入るのですが、入ってすぐの処に立て札が・・・・


「イノブタ!!?」
山で「イノシシに注意」の看板はよく見るのですが
「イノブタ、と限定していると言う事は・・・イノブタなんでしょうなぁ・・・」
「イノブタの養殖場でもあるのかな?」
「逃げたブタがイノシシと交雑??」
どうなのでしょうか。
とにかくイノブタでもイノシシでも出会ったらやっかいなのでそそくさと急ぎます。

道はつづら坂でピッチは長いのですが結構な傾斜。
しかも、航空路線と自衛隊路線の真下に当たるらしく
上空からの騒音でやかましいやかましい。
息は切れる、騒音で聴覚は幻惑される。
「もっ、もうだめだ・・・高山病だ・・・」
本気で緑の光が眼底にちらつく私。
かつてはアルプス2800m級縦走もした私が←過去の栄光
400m程度で倒れる寸前。
不摂生は怖いですね。

高安山霊園付近で道が緩やかになりました。
どうもこの辺が峠になっていてここから恩智方向が「恩智越」となっています。
高安山分岐をやり過ごして「信貴山のどか村」到着。
ここは大規模な農業公園のようです。
楽しそうなのですが今日は入園する時間がありません。
入り口前の売店でいもあん饅頭と炊いたこんにゃくを買いました。各100円。
お饅頭もおいしいのですが、このこんにゃくの味の沁み方が絶品!!
充電完了で再び歩き始めます。

大きなため池を右手に見ながら三郷町の集落に降りていきます。
分岐がちょっとややこしいので注意が必要です。
やがて自動車道に行き当たり、信貴山朝護孫子寺到着です。
この有名な寺には何回か来ようとして
その度、なぜか道を間違えてたどり着けなかったという
私なりのいわく因縁ががあります。
初参拝です。

「開運橋」を渡って境内に入ります。
いろいろなお堂、お社、お店があります。
右手写真は「千体地蔵」
この近くにもカフェやお饅頭やさんが
並んでいます。

大和国信貴山は毘沙門天王が日本で
最初に御出現になった根本霊場です。
今から千四百年前聖徳太子が
この地において仏敵物部守屋討伐を
祈願されたおり虎をお供にされた
毘沙門天王が出現され戦勝の秘法を
授けられました。奇しくも
その日が寅の年・寅の日・寅の刻でありました。
そこで太子はこの山を「信ずべき、貴ぶべき山」として信貴山と
名づけられ自ら毘沙門天王の尊像を彫み守護神として
お祀りになりました        (境内の説明文より抜粋)

本堂などをお参りした後、「空鉢護法堂」まで登ります。
これが結構な階段坂。
でも大勢の方が水をくみ上げる業をしてらっしゃいます。
ひーひー言いながら登ると途中の信貴山城跡に出ました。
戦国のしたたかな武将・松永久秀終焉の地です。
山道をつたって高安山へ抜けようと考えていたのですか
ここで家人の方がばてました。
「はらへった・・・・途中で行き倒れる・・・・」
それもかなわんので撤退。
奈良側に降りる事にします。

信貴山下から山頂まではかつてケーブルがありました。
1922年(大正11年)開業の東信貴鋼索線です。
1.7kmを10分あまりでむすび
参詣客の足として栄えましたが
1983年(昭和58年)営業廃止したそうです。
その廃線後がまっすぐの下り坂となって残っています。

下るのも結構難儀な坂ですから
これを登ってくる人はすごいですよ・・・
本当にまっすぐ。ケーブル跡なのだから当然ですが。
ケーブル跡を過ぎると高校があります。
「この高校の部活って・・・」
「体育会系は絶対・・・やらされているよなぁ・・・」
地獄のケーブル跡100本ダッシュ!!とかうさぎ跳び!!とか
そんな気がすごくするんですけれども。


 
高校を過ぎるとニュータウンの中を
またまたまたまたまっすぐな道。
「"まっすぐなみちでつまらん"」と山頭火風にぼやきます。

 そのぼやきを吹き飛ばしてくれるものが駅前にありました!!
「フリースタイル!!?」
「鍼灸でフリー!!?」
「経絡無視でフリーってことぉ!?」
「いや自由で斬新な型の指圧かっっ!!?」
・・・すみません・・・されている方は絶対まじめにされているとは思うのですが
「鍼灸指圧」と「フリースタイル」の言葉のギャップが・・・
秘孔直撃。正にツボにはまりました・・・・

寺などを含めて歩行時間約5時間。
あれもこれもと欲張りな山行でした。
軟弱ではありますがこういう歩きもいいかもです。





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