2010年2月23日火曜日

「融通さん」は融通が効く!?

信貴山・朝護孫子寺。
聖徳太子ゆかりの古刹です。
何年か前、山歩きの一環として行こうとしたのですが
何回も道に迷ってたどり着けなかった私のいわくつきの寺。
今回は一点集中型で狙いを定めて初参拝に成功!!
って・・・素直に電車とかバスで来れば簡単なのですがね。

大和国信貴山は毘沙門天王が日本で

最初に御出現になった根本霊場です。
今から千四百年前聖徳太子が
この地において仏敵物部守屋討伐を
祈願されたおり虎をお供にされた
毘沙門天王が出現され戦勝の秘法を
授けられました。奇しくも
その日が寅の年・寅の日・寅の刻でありました。
そこで太子はこの山を「信ずべき、貴ぶべき山」として信貴山と
名づけられ自ら毘沙門天王の尊像を彫み守護神として
お祀りになりました        (境内の説明文より抜粋)

神道と仏教の戦いの原点。
・・・・しかして・・・本堂には鈴と銅鑼が仲良く並んでぶら下がっている。
だいたい毘沙門天とか・・・天とか呼ばれる方々は
大部分がヒンズー教の神様が転化したもので
ヒンズー的には仏陀はヴィシュヌ神の化身の一つで
それ以外には土着信仰とかいろいろなものが混在して・・・
難しいですね。

でもパワースポットに行くとはしゃぐ私。
むらむらとおみくじを引きたくなり・・・ば、ばかぁぁぁ!私のばか!
またまたまたまた神様に怒られて凶を握らされます。
それは分かりきっているのですが何かをしたい。
そう思ってきょろきょろしていると
「何ですかいな、これは・・・?」
ひょうたんがずらり!ここは秀吉くんも関係が!?ではなさそうで「融通さん」なる神様との契約形式らしいのです。「融通さん」は家庭円満、商売繁盛、諸願成就などいかなる願いでも「融通をきかせて」叶えてくださる神様だそうで・・・おおっ!万能の神だっっ!!ここにおわしましたか!願いをひょうたんに書いて自宅に持ち帰り神棚もしくは東の方向に祀る。願いが叶えばひょうたんを持って再参拝。お返しの札をつけてひょうたんを納める・・・と言う形式です。
まあなあ・・・願いが叶わなかった人は二度と来ないし
叶わなかったとしても「祀り方が駄目だから」とか言われたらそれまでだし。
かなりのマッチポンプ的よか商・・・・あわわわわ。
おみくじを引く事かなわぬ私はひょうたんを求めます。
かなりタルそうに仕事をしている売店のばば様が
かなり投げやりな説明をしてくれました。
ひょうたんがかわいいのでそれを差し引いてもわくわくの私。
さて、なにを願いましょう。
今年は釣りも再開する予定なので「大漁祈願」でしょうか。
それとも基本の「家庭円満」でしょうか。
あれこれ思い悩む私に家人がとんでもない言葉を投げつけます。
「あんたが書きたいのは"波乱万丈"だろ?」
うっっ・・・・
そんな気分も若い時にはありましたが今はとてもとても。
平穏無事・・・・と書きかける私に畳み掛ける家人。
「そして"天下布武"だな」
うぐっっっ・・・・なぜ私の秘めたる野望を・・・・
違うって。
でも、そこまで言われたら書かざるを得ません。
なにせ「融通さん」
言ったモン勝ち書いたモン勝ちの気配が・・・
「波乱万丈」「天下布武」って書いちゃったよ本当に。
ひょうたんの上のくびれの部分が余りました。
「もう一つぐらい四文字熟語が書けるけれども」
「波乱万丈」「天下布武」にも負けない神をも畏れぬ願いを書くべきでは
・・・・としばし熟考・・・・
「不老不死!!!」
叫んで書いた私にややおちょくり気味だった家人も唖然呆然。
融通はん、頼みましたえー!!
願いに上限なし、枠組みなし。
バベルの塔より高い私の願望の前では
「天下布武」なんて小さい小さい!

しかして・・・帰ってよく見たら
私、「不老不死」ではなくて
「不老長寿」って書いてやんの。
「不死」ははなからあきらめてやんの。
しかも「天下布武」の字も間違っているし。
本音では奥ゆかしいモンです。


←で、このひょうたん
しばらくしたら「不老長寿」を「不老不死」に書き改めて
「融通さん」に納めに行こうと思います。
ちゃんと見てくれる人がいたら悩むだろうな・・・・
「がっ願望が叶ったから納められているのか
このひょうたんはっっっ!!」
とびびってくれないかな。
まあ、気がついても貰えず
見ても悪ふざけと見破られるでしょうが。

でもちょっとそんな悪戯をしてみたい。
不老不死がかなわぬ生き物の形だけの挑戦なのだが
枠組みをこしらえた神に何かを言ってみたい。

・・・・そんな気持ちがあるから「引けば凶」なんですなぁ・・・・・



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