2010年3月2日火曜日

法医学というジャンル

先週末になりますが法医学関連の基礎的な研修会に参加しました。
専門外の会に参加するのは初めてで
集まる人もカラーが違うなあ・・・と一人で感心。
検死・検案は人目につかない業務ですが
社会的に大切な役割を担っています。
警察・消防との連携をどうするか、など各地で皆さん模索されている様子。

昨年夏の兵庫県佐用町の集中豪雨の事例を取り上げての講演がありました。
スライドで見せられると改めてこの災害の規模の大きさが分かりました。
講演者は佐用町の地元のお医者さんで
なぜここまで水害が拡大したかも分析。
もちろん気象条件が主たる原因ですが
川に架かっている橋の構造にも問題があるそうです。
「私が子供の頃は少し増水すれば橋は簡単に流れた・・・」
現在は強度の高い立派な橋になっていて
すると増水すればごみや木が流れてきて橋げたに引っかかる。
そこで水がせき止められた形になるので
水は両横の市街地にあふれ家屋・人的被害が増す。
・・・・・高知の沈下橋の構造の逆ですね・・・・
インフラは大事ですが
大きい事、強い事が最善ではない、と言う概念が必要ではないでしょうか。
法医学とは直接関係が無い要素かもしれませんが。

インフラと言えば検死・検案の業務だってインフラなのですが
どうも人手不足、社会的な理解不足の面があるようで
各方面の方々が現場で苦労されている側面も見えました。
かと思うと「協力を申し出たのに必要ないと断られた」とか
お互い微妙にあてこすりをしていたりでおかしかったですね。

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