2010年5月29日土曜日

比叡山登山

比叡山・・・と言えば延暦寺。
寺社参拝の目的で行くことはあっても
「山に登る」と言うイメージはあまりありませんでした。
でも、千日回峰に代表されるように
もちろんさまざまな山道があるのです。

家人が「比叡山、比叡山!」とわめくので
付き合うことに・・・・
大比叡のピークは848.3m
めちゃめちゃ高いわけでもないのですが
アプローチが長かった・・・
電車を乗り継ぎ乗り継ぎ
叡山電鉄修学院駅に着いたのが9:30過ぎ。
駅前から東に進み白川通りから音羽川沿いの道に入ります。

                       白川通りから山側を望む↑

どんどん山側に進むと修学院離宮の門につきあたります。
そこを右手に折れて5分ほど行くと
「きらら(雲母)坂登山道」の標識が現れます。


左手に折れ、山道に向かいます↑

分岐がややこしいのはここくらいまでで
あとは登山道標識が整っています。



きらら坂は都からの勅使が通ったことから
「勅使坂」とも呼ばれ
親鸞が登り降りした歴史的な道です。
坂本側の日吉大社から
僧兵たちが神輿をかつぎ
この坂を通って京に押し出し談判におよぶ
そのためのルートでもあったそうですが・・・

「こんな厳しい道、ほんまに神輿担いで通ったんかいな!!」
急傾斜、深い雨裂(流水による浸食)
尾根に出れば両側は深い渓谷・・・
「神輿っつたって小さい小さいやつだったんと違うか?」
「ばらして運んでふもとで組み立てていたりして」
「いや、そこまでいくと・・・
きっとふもとに常時、神輿を置いてあったとか・・・」
「日吉大社から担いできたふりだけで・・・」
「年寄りには"わしらの頃は神輿はもっと重かったぞ!!"
とか言われながら若い衆は軽量化、合理化にはげんでいたとか」
そんな馬鹿っ話をしながらでないと
とても乗り切れない厳しい登山道です。
最後のほうでは息が上がって
馬鹿っ話も出来ないテイラク・・・


かなり高度を上げました。
ロープウェイが頭上を通過します。

11:17ケーブル比叡駅到着。
駅周辺は広場になっていて
サンドイッチ屋さんもあります。
3枚100円の「かわらけ投げ」もあります。
・・・・うまく投げられないものですなぁ・・・

旧人口スキー場ではお弁当を広げている人が
たくさん居ました。
大比叡の山頂をやりすごして
坂本へのケーブルカー駅に向かいます。
途中、東海自然道が
延暦寺境内を通過する形になります。
山・自然道から来た人はそのまま通過・・・なのですが
入場料徴収の関所があって
「ケーブルから上がった人はみな金をはらっていて」
云々、いきなり散々、高圧的に嫌味を言われます。
なんなんだ・・・
つまらないのでかかわらないようにスルーしましょう。

ケーブルカー駅前には藤棚付きの広場があって
そこで昼休憩。

ここからは琵琶湖と
条件によっては遠く御岳山、白山も
望めるそうです。

ケーブルカーで下ります(大人片道840円、毎時00分30分発)
途中には紀貫之の墓や
比叡山焼き討ちの犠牲者の菩提を弔う
石仏群があったりと
ゆっくり廻りたい場所です。




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